２００８年グリーンＦ募集馬考察・その２

前回の続きです。
にしてもグリーンＦ、ここのところ募集馬が好調なんですよね。
確かに派手な活躍はしていないんですが・・・
これはあくまでも個人的な考えなんですが、クラブ馬にとって一番大切な要素は
とにかく長く現役を続けてもらえること。
そのためにはまずは１勝してもらわないと話になりませんよね。
で・・・グリーンＦの所属馬は現状この１勝できる馬が多いわけなんです。
募集馬の２頭に１頭が勝ちあがっていますから。（５世代平均です）
それに募集馬の価格もリーズナブルというのも
お金のない私には非常にありがたいです。^_^
他のクラブならもっと高く設定するはずですよ。
まあお金をドブに捨ててもいいから、とにかくＧＩで勝てるような馬に出資したい・・・
と言う人には不向きなクラブであることは間違いないんでしょうが。(笑）

６　トゥースペシャルの２００７　牝　（父ネオユニヴァース・母父Two Punch）
　　１０５０万円（２００口）　栗東・坂口正大厩舎予定　評価Ｂ
２冠馬ネオユニヴァース産駒です。
産駒は今年が初年度ですが、おそらく成功するんじゃないかなと。
・・・というかもはや日本ではＳＳ系種牡馬って掃いて捨てるほどいるわけですが。(笑）
母のトゥースペシャルは現役時３勝。
ダート短距離戦で堅実に走って最後は姫路の交流戦を快勝。
母父のTwo Punchはあまり聞きなれませんがMr. Prospector産駒です。
さすが社台がアメリカのトレーニングセールで購入したことだけあって血統はいいですよ。
近親にはFry So Free（米ＧＩ３勝・種牡馬）をはじめとして活躍馬がゴロゴロいます。
ちなみにＳＳ系種牡馬＊ミスプロ系牝馬の配合は相性がいいようです。
ザッツザプレンティ（菊花賞ＧＩ）をはじめとして活躍馬をあげるとキリがありません。
この馬は３番仔、上の２頭は共にジャングルポケット産駒です。
写真を見ると母系が強く出ている感じはしますし、初仔のスペシャルポケットが
ダ１２００戦で勝ちあがり。
そう考えるとこの馬もひょっとしてダートの短距離馬という可能性も・・・
厩舎は全然問題ないですし、出資対象から外せませんね。

７　レディオブチャドの２００７　牝　（父デュランダル・母父ラストタイクーン）
　１０５０万円（２００口）　栗東・荒川義之厩舎予定　評価Ｂ
この馬もいいですよね・・・
父のデュランダルは現役時短距離ＧＩ戦線で強烈な追い込みで活躍した馬。
この世代が初年度産駒になります。
ＳＳ系種牡馬としては異色の存在ですね。
ただＳＳ＊ノーザンテースト牝馬という日本での王道配合の種牡馬ですし、
繁殖牝馬選びは苦労するかも。
母のレディオブチャドは・・・良血馬ですよね。
母自身フランスのＧＩ馬（マルセルブサック賞ＧＩ）ですから。
ちょっと心配なのは産駒の成績がちょっとイマイチ。
でその原因がどうもノドにあるようで・・・
半兄のボーダレスワールド(未勝利・現）が喉鳴りで手術決定、
その上のキングオブチャド（１勝・現）もやはり喉鳴りがあるようです。
こうしたリスクは頭に入れておいたほうがいいでしょうね。
ただしキングオブチャド（父ダンスインザダーク）が社台で４０００万円で、
全弟のボーダレスワールドが同じく社台で６０００万円で募集。
そう考えるとこの募集価格では喉鳴りのリスクも霞んでしまうんですが・・・^_^
入厩予定の荒川厩舎は昨年開業。
今年はすでに１０勝をマーク、今後活躍が期待される厩舎でしょう。
喉鳴りのリスクは頭に入れたほうがいいでしょうが、この価格ですし、
全然出資対象でしょうね。

８　アップルティーの２００７　牝　（父フレンチデピュティ・母父サンデーサイレンス）
　　８４０万円（２００口）、栗東・小崎憲厩舎予定　評価Ａ
いや～絶対いいですよ・・・
父フレンチディピュティはもはや説明不要でしょう。
日本では産駒が大活躍してますよね。
母のアップルティーは現役時未勝利。
ただ成績を見ると勝ち上がってもおかしくはなかったんですが・・・
血統はさすがに社台の良血馬だけあっていいですよね。
祖母のAdmaiseはアメリカのＧＩ勝ち馬（オークトゥリーターフＣＳＧＩ）です。
でこの仔は初仔になります。
フレンチデピュティ＊サンデーサイレンス牝馬は相性のいい配合。
今年の桜花賞JpnI馬レジネッタをはじめとして活躍馬が多数いますね。
入厩予定の小崎厩舎は昨年開業、今後活躍が期待されるでしょう。
こんな良血馬がこんな激安価格で募集、迷わず出資ですよね。
これじゃあいくらお金があっても・・・^_^;

９　エアデルフィーヌの２００７　牝
　　（父スウェプトオーヴァーボード・母父フジキセキ）
　　８４０万円（２００口）、栗東・森秀行厩舎予定、評価Ｂ
いい馬が多くて困っちゃう・・・^_^
父のスウゥプトオーヴァーボードは母カツラドライバーで説明したとおりです。
現状産駒は期待ほど走っていない印象ですが、今後ブレイクしても
おかしくなないでしょうね。
母のエアデルフィーヌは社台の馬としてはちょっと異色の経歴。
最初兵庫県競馬でデビュー、２勝（園田と姫路で１勝ずつ）あげてます。
その後中央に移籍も未勝利、で道営に再移籍。
旭川で４戦１勝２着２回３着１回と全く底を見せないまま引退。
血統はちょっとショボい感じ。
近親にナリタチカラ（札幌記念ＧIII）がいる程度。
ただし社台の繁殖牝馬としてはショボいわけで、これが日高の牧場なら
良血馬になるわけですが。(笑）
でこの仔は２番仔（上も同じ父です）になります。
ちなみにスウェプトオーヴァーボード＊フジキセキ牝馬からは
昨年の道営・サンライズＣ（Ｈ３）勝ち馬の船橋・ヒデサンジュニア
（道営３勝・南関東３勝・現）が出てます。
厩舎は全く問題ないですね。
グリーンＦではあまりなじみのない厩舎ですが、
実は社長とは仲が良かったりする（はず）わけですが。
この血統ですし、ダート短距離馬という気もしないわけではないですが・・・
まあ森調教師にビシビシ鍛えてもらいましょうか。^_^

１０　オレンジブロッサムの２００７　牝　
　　（父サクラバクシンオー・母父サンデーサイレンス）
　　８４０万円（２００口）、栗東・鶴留明雄厩舎予定・評価Ａ
そうえいばユニオンでもこのくらいの価格のサクラバクシンオー産駒が
いたようないないような・・・^_^
父サクラバクシンオーは説明不要でしょう。
産駒も短距離で活躍する馬が多いですね。
コテコテの内国産血統馬でこれだけ活躍馬を出すんですから、
種牡馬のポテンシャルは相当高いんでしょうね。
母のオレンジブロッサムは現役時２勝。
血統はやはり社台の良血馬といったところ。
近親にはメローフルーツ（札幌３歳ＳＧIII）やオレンジピール（重賞３勝）などがいます。
ちなみに初仔のオレンジシュプール（父ジャングルポケット・１勝・現）は
東京ＴＣで２４００万円で募集されてます。
ところで東京ＴＣってなに？・・・ああ、旧ユーワねぇ・・・
最近名前が変わっているクラブが多くて・・・
まあ名前を変えれば所属馬の成績があがるわけでもないんですけどね・・・^_^;
ちなみにサクラバクシンオー＊サンデーサイレンス牝馬からは
道営・栄冠賞（Ｈ２）勝ち馬ヴィヴァチッシモ（道営２勝・中央２勝・現）がいます。
予定厩舎も毎年重賞勝ち馬を輩出、全く問題ないでしょうね。
値段も格安、おそらく短距離路線で活躍出るのではと思います。
同じ厩舎だったシーイズトウショウのような活躍が出来れば・・・
ってそれはちょっと欲張りすぎですか。^_^
とにかくこの馬も是非出資したい１頭ですね。

次回からは関東所属予定馬の紹介です。